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초록
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本稿は、夢を宗敎的な体驗として位置づけ、それを明惠の仏道との關係から考察した。先ず弟子たちが殘した伝記類をもとに明惠の人生を夢を中心にして槪觀し、次に明惠が夢をどのように認識したのかについて考察し、最後に『明惠上人夢記に記された夢について考察した。
明惠は夢を生き續けた人物であり、その誕生から入滅に至るまで、現の生活と夢とが混じり合って人生繪卷を形成している。明惠の生涯は『高山寺明惠上人行狀』や『明惠上人神現伝記』、『栂尾明惠上人物語』や『栂尾明惠上人伝記』などで知ることができ、何れも多くの夢が記錄されており、彼の生涯は夢を拔きには語ることができない。
明惠は夢に關する経典を硏究し、その敎えを實踐して意図的に夢を求めた。更にそれらを記錄に殘して、周りの弟子たちとも共有した。それは單なる夢への好奇心や記錄への自己滿足からではなく、現の世を夢の如き消えやすいものと認識し、夢の中にこそ眞實の世界があると信じたからである。夢は明惠にとって仏道の成就如何を知らせてくれる鏡のような存在であった。ある時は煩惱の鏡となり、ある時は悟りの鏡となったのである。明惠は積極的に祈請して夢を求め、夢から煩惱を知らされるや更なる修行に勵み、悟りを知らされるや歡喜して泣いた。夢は仏道の師であり、菩提への案內役であり、華嚴思想を中心とした禪と一体となっていたのである。
『夢記』には130以上の夢想や好相が記錄されており、特に承久2年に多數の夢とその解釋が詳細に記錄されている。仏道成就を確認しようと夢を求めた明惠であったが、宗敎的な夢だけではなく、日常的又は性的な夢も多數記錄した。夢の意味は現との關係から知ることができるが、夢の內容だけが記されていることも多く、その意味を計り知れない場合が多い。
목차
Ⅱ. 明惠上人の生涯
Ⅲ. 明惠上人の夢と仏道
Ⅳ. 『明惠上人夢記』
Ⅴ. おわりに
【參考文獻】
<要旨>
