원문정보
초록
일본어
ここ數十年間,日本語における受身は,多くの論者によって數多くの硏究がなされてきた.しかしそれらは,直接受身と間接受身の2分類にせよ,持ち主の受身を加えた3分類にせよ,そのほとんどがそれぞれのタイプの典型的なものを扱うのみで,それぞれのタイプの中間的なものあるいは周邊的なものを對象として採り上げることほなかった.またそもそも,直接受身についての論考は數多くなされているが,それにくらべて間接受身,およぴ持ち主の受身に關する硏究はそれほど多くなされてきたわけではない.これらの事情から,從來の硏究は,受身の全體像を把握するということに關しては,直接·間接兩受身の (および持ち主の受身の) 中間的, 周邊的なものに目的を向けることがなかった点で,不十分であったといえよう. 本稿ほ,以上のような先行硏究の狀況,問題点を鑑み,プロトタイプ論の手法を取り入れる.プロトタイブ論の考え方とは,個個の現象があるカテゴリ-に屬するかどうかは,絶對的な基準によって決められるものではなく,程度の問題に過ぎないというものである.あるカテゴリ一には,そのカテゴリ-の典型となる理想的でかつ中心的な現象が假定され,その中心的な現象,つまりブロタイブ的なものの持っている特徵をより多く滿たしていればいるほど,同一のカテゴリ一に屬しやすくなり,逆に,その特徵を滿たしていなければいないほど,周邊的なものになるか,または,領域外のものになる.そのようなブロトタイブ論の手法を用いて,日本語における受身の理想的でかつ中心となる現象および特徵を導きだし,それに基づいて,受身の規定と分類を行うと同時に,受身の統一的な體系を確立する.その際,プロトタイプ論の手法を適用することによって,從來の硏究では操り上げられなかった直接受身と間接受身(および持ち主受身)の中間的および周邊的なタイブのものも,その連續性の中でとらえることが可能となり,受身の全體像をより精密な形で浮かび上がらせることになる.
목차
1. はじめに
2. 受身の下位類型の規定および問題の所在
3. 直接受身と間接受身の構文的, 意味的な特徵および認定基準
4. 直接受身と間接受身の細部タイブ
5. まとめ
參考文獻