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초록
일본어
明治期最初の哲学雑誌である『哲学会雑誌』の訳語を、『哲学字彙』の「初․再版と一致する語」と「初 ․再版と一致しない語」とに分け、両書の影響関係に焦点を絞って考察した。 まず、『哲学会雑誌』の訳語は『哲学字彙』初․再版からの影響を大きく受けているが、それは両書が同じ哲 学分野の書籍であることと、一部の筆者が両書に携わっているからであろう。特に『哲学字彙』編者グループが用 いている訳語は、『哲学字彙』初․再版からの影響が他のグループに比べて格段に大きい。一方『哲学字彙』 非編者․編集部グループの訳語は、『哲学字彙』初․再版からの影響が相対的に小さく、独自の語を多く用いて いる。 『哲学会雑誌』における訳語の生存率は53.2%と相当高く、特に『哲学字彙』初․再版からの影響を受けた 語の生存率はとりわけ高い。これは『哲学会雑誌』とともに『哲学字彙』の訳語資料としての価値を高めることにな る。しかし廃語になった語も少なくないことを考えると、明治20年代前半はまだ訳語が揺れていたと言える。 『哲学会雑誌』における『哲学字彙』初․再版と一致しない語では、『和英語林集成』三版からの影響が 小さくない。『哲学会雑誌』の筆者らが、実際に、この辞書を參照したかどうかまでは分からないが、両書で同じ訳語 を用いており、その語の生存率が非常に高いことに意味がある。 『哲学会雑誌』と対訳辞書との関係では、『哲学会雑誌』以降の辞書との訳語の一致率が、『哲学会雑誌 』以前の辞書より相当高いことに特徴がある。つまり、『哲学会雑誌』は対訳辞書から受けた影響よりも与えた影響 が大きかったと言えよう。特に、『哲学会雑誌』以前の辞書では『英和字彙』再版との一致数が最も多く、この辞書 の『哲学会雑誌』への影響が大きかったことが分かる。
목차
1. はじめに
2. 資料および対象訳語の抽出について
2.1 資料について
2.2 対象訳語の抽出について
3.『哲学会雑誌』と『哲学字彙』
3.1 本書と『哲字』初․再版と一致する語
3.2 本書と『哲字』初․再版と一致しない語
4. 対訳辞書との関係
5. おわりに
參考文献