원문정보
초록
일본어
本稿は、昨今の混沌としている日本語受動文の研究のありかを改めて問うという意味で、「受身」という述語を初 めて使ったことで知られる大槻文彦(1891)や山田孝雄(1908、1922)、そして松下大三郎(1928、1930)について再吟 味を行ったものである。 今日、日本語の受動は、当該動詞の自․他の問題やその文における主語の性質などに着目して、直接․間接と いった二分法的な分け方がなされている。とりわけ自動詞から派生した受動文の場合、そこに被害性が認められるとい うことが異様に強調され注目されている。さらに、西洋言語との比較の結果であろう、無生名詞を主語とする構文が日 本語本來のものではないということも主張されている。なお、いわゆる「所有受動」という一群が別椊扱いされている。 いずれにしても、受動文と能動文との機械的な対応関係にのみ着目したとき、このような研究にそれなりの意義を認めて よい。また、整然とした一つの体系としての日本語受動文の椊組みが浮彫りになる。しかし一方では、統語の問題から 意味の問題までが混じり合った、整合性に欠けた基準によって日本語の受動文について記述することになってしまうと いう指摘も免れない。 このような、現今の日本語受動文研究のありかについての批判は、実は本稿を通じて見てきた大槻(1891)を初めと する諸研究者に対してもそのまま当てはまることである。これは、20世紀の初めと今日と、議論の的になっている個所だけ ではなく、その議論を展開する論理的な手順においても、ほとんど変わっていないということを意味するのではあるまいか。 要するに、従來のような「直接受動」対「間接受動」という二分法的な観点からの脱皮が、今日、求められるので はないかというのが筆者の考えである。
목차
1. はじめに
2. 大槻文彦(1891)
3. 山田孝雄(1908)
3.1. 複語尾
3.2. 受動文の成立条件
3.3. 無生物主語の受動文
4. 山田孝雄(1922)
4.1. 「れる/られる」の意味 用法
4.2. 自動詞の受動
5. 松下大三郎(1928)
5.1. 被動態の分類
5.2. 人格的被動
5.3. 人格的被動の分類
6. 松下大三郎(1930)
6.1. 被動の範疇
6.2. 被動の意味
6.3. 利害被動の類型
6.4. 単純の被動
7. おわりに
参考文献
