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초록
일본어
日本語東京方言は示差的アクセント、韓国語ソウル方言は非示差的アクセントといったように両言語は音韻論的 に異なる。そこで、両言語の母語話者が、アクセントに関わる音調の違いをどのように脳内で処理しているかという点を 聴覚音声学的観点から捉えた。 本研究では韓日両言語の母語話者を対象として、それぞれの母語話者のアクセントに対する脳内での認知反応 をERP波形から分析した。両言語の話者におけるアクセントの認知に関する暫定的な結論を以下にまとめる。 1) ERP波形におけるN1とP2成分の結果から、日本語母語話者では、潜時は速く、電圧が低くなり、韓国語母語 話者では、潜時は遅く、電圧が高くなっているという違いが確認できた。この違いは、両言語の母語話者共に母 語にない音調を識別するのは難しいため、潜時が遅くなっていると推察し、示差的アクセントを有するか否かによ るものと解釈した。 2) 声調ごとによるN1成分における潜時の結果は、日本語母語話者は、4声が一番速く、2声<1声<3声の順に なっている。一方、韓国語母語話者は4声が一番速く、次に2声<1声=3声の順になっている。よって、両言語の 母語話者における音調の認知は、共に下降調に鋭敏な反応をするという共通点が得られた。 以上の点から、音韻論的に非示差的アクセント体系を有する韓国語母語話者の場合には、音声学的に母語に近 いアクセントパターン(下降調)を知覚しており、一方、音韻論的に示差的アクセント体系を有する日本語母語話者の 場合には、頭高アクセントパターン(下降調)の方に鋭敏な反応をしている。この結果は日本語の単音節語における音 響解析結果と認知とが必ずしも一対一致しないという好例であり、そのギャップは脳の働きによるものだと考えられる。
목차
1. 序
2. 目的
3. 方法
3.1 被験者
3.2 実験装置
3.3 刺激音
3.4 実験の手順
3.5 解析方法
4. 韓日両言語における声調別によるERP反応の結果
5. 考察
6. 結論
7. 今後の課題
参考文献
