원문정보
초록
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北??親房の神皇正統記は, 慈門の愚管抄と共に, 日本中世の代表約な史論書である. 本稿は, 從來硏究の手薄だった, 正統記の歷史敍述としての側面一敍述の形式·內容及び特徵を具體的に捉えようするものである. 正統記は年代記的敍述をぶまえた史論書で, 神代史と人皇の時代に大別される. 神代史の前半にあたる序論は全體の敍述の意圖と方向を讀者に明確に示すという重要な役割を果たしており, 神代は簡潔で首尾一貫した著者の神道論の集約として, 心血を注いで記述されている. 讀者は正統記の序論と神代を讀んで, 日本の國家の本來の姿はいかなるものであり, 日本の歷史がどのように展開してゆくかを予想しながら, 人皇の時代を通じてそれを確認する立場に置かれるようになる. 正統(正理)論·神器論といった正統記の歷史理論は, 歷史そのものを論じるより, 現實の政治的必要から歷史を意圖的に再構成したものといえる. ここに, 著者の歷史解釋と歷史事實との乖離·矛盾が生じたりする. また, 正統記は, 儒敎という特定の理念を??所として現實の政治を見つめ, 探るべき指針を歷史に??託して提示している. こうした歷史上の爲政者に對する道德的批判, すなわち `褒貶` を中心とした歷史敍述と關係して, 史實自體の追求を??いていることも指摘しなければならない. 正統記の歷史敍述において見落とせない特徵の一つは, `比較`の方法である. 正統記は日本と中國,あるいは日本とインドとの比較される歷史事象を論点別に說明し, その差異や共通を明らかにしている. 最後に, 正統記の文章表現は簡潔明瞭で論理整然としている主知的な敍述を基調とするが, 後醍??天皇の死などの事件について, 極めて主情的に敍述された部分も見當たる.