원문정보
초록
일본어
本稿では,「お·ご-していただく(くださる)」構文の運用の實態を調べ,その使用擴大の要因をs探ると共に話し手の意識に基づく新たな解釋を試みた.この構文による表現は一般には誤用として扱われることが多いのであるが,その規範的な解釋と現實におかる話し手の意識との間には相當な隔たりが見られる.また その規範的な解釋が必ずしも妥當であるとも言い切れない場合がある. そこで本稿においては,この構文を話そ手の意識と照らし合わせて分析した.その結果,この構文に對する抵抗を「ていただく(くださる)」がほかしている點,「ていただく(くださる)」,だけでは物足りない聞き手に對する敬意を補うために接頭辭「お·ご」を添加してる點,「お·ご─していただく(くださる)」は,「お·ご─する」に「ていただく(くださる)」が添加されたのではなく,名詞形「お─·ご─」に「ていただく(くださる)」が添加されている形として受け入れられている點,また,「お·ご─していただく(くださる)」に用いられている用語は「お·ご─する」には用いられないものが多いことから,やはりこの構文は「お·ご─する」とは關連性が稀薄である點を取り上げて,話し手の意識を裏付けようとした. 敬語の誤用と指摘されるものは,そのほとんどが謙讓語に關係しているが,その中のいくつかの表現はもはや誤用ではなく正用になりつつある.ここて論じた「お·ご-そていただく」に關しても,やがては人 の認知を受け,正用法として受け入れられることになる可能性を十分に秘めているように思われる.場面と聞き手重視の敬語運用の發達がもたらした素材敬語の對者敬語化現像とも捉えられよう .
목차
1. はじめに
2. 「お․ごーしていただく(くださる)」の運用の実態
3. 「お․ごーしていただく(くださる)」に関する規範的な解釈
4. 「お․ごーしていただく(くださる)」の使用拡大の要因
5. 他の敬語成分の運用にみる類似現象
6. むすび
參考文献
