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「黃村先生」シリ一ズと呼ばれる三作品を「風流」を基軸に論じる.「黃村先生言行錄」では,これまで指摘のなかった,山椒魚に開する記載の典據を,石川千代松氏の「はんざき(??魚)調査報告」(東京帝室博物館·M36) であると准定.記述の合致性を別表にまとめた.<黃村先生> の性格は「無風流」を强調することから語り始められるが,その先生が山椒魚に寄せる情熱は風流心に滿ちている.しかし,それを破綻に導くのが,山椒魚議渡に關する價格交涉,卽ち小市民的な經濟感覺である.「花吹雪」でも,これまで論じられなかった「武勇傳」の一部の典據をそれぞれ推察した上で,<花吹雪格鬪事件>の風流とその破綻を考察する.樓吹雪を浴びて敵に立ち向かう<黃村先生>であるが,格鬪を前に高價な入菌を外す,という小市民性が風流を打ち消し滑稽譚に變換させると論じる.「不審庵」は,これまでの二作品と,語りの構造やスト-リ一の構成が異なっている.その相違點を述べ,しかし結果的には<黃村先生> の風流が打ち消される過程を考察する.以上三作品を,內容に沿って考察した上で,これらが發表された昭和十ハ年という時代背最から,日本文化の客觀視,旣成の美意識,風流觀を疑問視した作品群と位置てけ,所謂太宰の中期と呼ばれる時代の,他作品に表出する風流觀と倂せて,太宰治の風流觀を論じる.
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