원문정보
초록
일본어
日本語において仮想条件表現が一つの意味用法として位置づけされたのはそれほど長くない。これまでは一般的に仮定条件表現の椊内で扱われてきていた。その原因は二つの構文の構造が大変類似しているからである。しかし、構文構造の類似という特徴が構文内容の一致を表すわけではない。それは仮定条件表現と仮想条件表現を同一視することはできないということである。条件表現のなかには、仮定条件表現と看做すことはできないが、仮定条件表現文の構文構造で現れていながら、すでに存在するある事実に対する話し手の後悔·懐疑的な気持ちを表現する条件文がある。構文内容はある事実に反することを述べる条件表現であり、そのような条件文をいわゆる仮想条件表現と言う。このように仮想条件表現と仮定条件表現との相違は、前件と後件の命題の真偽に関わる反事実性が関鍵である。このような仮想条件表現文として特徴づける野は話し手の心的態度の問題による。それに増して、構文内における表現構造の特徴として、「タ」形式·状態性表現·否定的表現·完成相形式を借りて命題に関する話し手の意思表示を明確にさせること、また仮想条件表現を確実に成立させるのに多いに役立つ文末表現様式をあげることができる。しかしながら、仮想条件表現を考える上での必須条件は、命題内容が前件·後件、または後件において命題の偽り関係の成立であり、それは、前件においてある事実に反する表現を提示したり、または事実そのものを提示することで後件で提示された条件に対する懐疑、希望、期待といった話し手の心的態度を表すことである。このような仮想条件表現を満足させる条件が整った構文に条件表現を表す形態が現われると、各々の特徴的な働きが充分反映された仮想条件表現を表すことになる。
목차
1. はじめに
2. 先研究
3. 仮想条件表現文とは
3.1 仮想条件表現における命題関係
3.2 仮想条件表現における反事実性を表す表現形式
3.3 仮想条件文に現われる表現様式
4. 条件表現を表す形態による仮想条件表現
4.1 仮想条件表現における「ば」
4.2 個別的な事柄を表す「たら」が仮想条件表現を表す場合
4.3「なら」が仮想条件表現を表す場合
5.まとめ
参考文献