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夏目漱石の『こころ』 ─Kの死と「心」の問題─

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A Study of “KOKORO” by Natsume Soseki

尹一

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초록

일본어

『こころ』の先生は親友のkの自殺について「淋しくつて仕方がなくなつた結果」であったと語っていた。それは先生生前の最後の文章としてもっとも信憑性があるものとしてみるべきであろう。特に「淋しさ」という言葉はkと先生だけの問題ではなくて、作品の中心的語りである「私」との関係においてもよく使われていたもので作品の主題ともかかわるものであろう。 本稿ではkの死因の一つとしてあげられる「淋しさ」の具体的内容を確認するために先生によって用いられた、kを「人間らしく」する方法とのかわりにかついて調べてみたい。以上のような研究課題はkの自殺の原因を追究することにとどまらず、kの死によって発生し、それが作品の主題に与えた問題を探ることである。先生が下宿していた部屋はkの部屋を「通り抜け」て行くしかない空間の構造的問題を持っていた。すなわち、先生とkは「同じ孤独の境遇」を体験したにもかかわらず、二人の間には対話の断絶が行われており、それはkの部屋を自由に「通り抜ける」ことが出来た支配者としての先生と被支配者のKの問題であったと言える。さらに、死の直前まで対話を求めてkによって開かれる「襖」と、いつも先生によって「通り抜ける」ために開かれる「襖」に象徴されていた対立は、両者の自殺を招く原因の一つとして作用していたと見られる。ところで、先生とKの間では一度、お互いの「心」を開いて対話したことが゜あった。それは「学問の交際が基調を構成してゐる二人」が一緒に出た旅のなかで、「頭を使ふ込み入つた問題には触れ」なかった結果、二人は初めて「在来と異つた新しい関係に入る事が出来た」という。無論、二人の交友のなかでこの時期が一番充実した時間であったと言えよう。 友人の非「人間らしさ」を理由に連れてきたKと「心」の対話を拒絶した先生はその後、世の中と孤立した生活をしながら、それを「天罰」として受け止めていたのである。一方、「私」と先生の間は、kのように「頭」の問題の上で構築されたことではなく、「心臓」(心)によって結ばれた関係であった。すなわち、「何時か私の頭に影響を与えていた。ただ頭というのはあまりに冷か過ぎるから、私は胸と直したい」ということが出来たのは、先生との交友が「胸」(心)による関係であったことを証明するものである。従って先生の奥さんである「静」にも知らせなかったkの死因の秘密を告白することが出来たのである。結局、Kの死がもたらしたものは先生の自殺と共に「心」の問題を悟らせたことである。作品の表題が『こころ』であったことは以上の問題に起因すると見られる。

저자정보

  • 尹一 윤일. 福岡女學院大學 非常勤講師

참고문헌

자료제공 : 네이버학술정보

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