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大江健三郞における監禁状態の変容 ―『奇妙な仕事』から『万延元年のフットボール』まで―

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The Transformation of the Imprisoned Conditions on Oe Kenzaburo)

安天

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초록

일본어

この試論は、『奇妙な仕事』(1957)から『万延元年のフットボール』(1967)に至るまでの約十年間書かれた大江健三郎の初期小説群をその対象としている。これら複数の対象を共通のツールで接近していくため、先ず大江の初期短編小説に描かれた「監禁状態」を多方面で分析し、その結果「円環的な監禁状態」と「歴史を持つ監禁状態」という異質な二種類の監禁状態が大江の小説世界に存在することを提示した。「円環的な監禁状態」の中で主人公は、日常的な疲れが伴う現状の反復を生きざるを得ない。その反面「歴史を持つ監禁状態」を生きる主人公は、監禁状態の誕生から消滅に至るまでの過程を経験しながら、根本的な認識の断絶を味わうことになる。 初期大江の小説世界の中で「歴史を持つ監禁状態」が力強くその存在感を現すのは『飼育』·『芽むしり仔撃ち』(1958)と『万延元年のフットボール』であるが、これらの小説には興味深い共通点がある。この共通点は時間的特徴と空間的特徴に分けられる。時間的にこれらの小説は「過去」を重んじる。『飼育』や『芽むしり仔撃ち』にはひたすら過去だけが描かれているし、『万延元年のフットボール』では過去と現在がパラレルに語られていく。空間的には「円環的な監禁状態」では姿を見せない監禁状態の「外部」、または「外部への意志」が出現する だが、『飼育』·『芽むしり仔撃ち』と『万延元年のフットボール』との間には見逃せない違いがある。『飼育』·『芽むしり仔撃ち』は時間的には過去だけが、空間的には内部から外部への方向だけが強調されてい、その意味で単線的である。それに比して『万延元年のフットボール』では、時間的に過去の真実を知ろうとする現在と、真実を提示し現在の意味を変える過去が、共存している。空間的にも、外部から内部へ向うベクトルと、内部から外部へ向うベクトルが共存している。よって、『万延元年のフットボール』の世界は異質な物たちの相互作用の世界と言えよう。

저자정보

  • 安天 안천. 고려대학교 대학원 박사과정

참고문헌

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