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本論文は、『竹取物語』『源氏物語』の分析により、「日本叙事文」の成立と物語ジャンルとのかかわり方、特に「作中世界」の誕生との関連を考察しようとする試みである。平安時代の文学形態における画期的事件は、物語性を前面に標榜する物語が登場したのである。 『竹取物語』『源氏物語』の叙述様式には、それぞれ特色があるが、おしなべて「語り」という行為の自覚による、虚構の世界の堅実化が確認できる。ナラティーヴとしての物語の時間を「物語過去」と「物語現在」に分けて、物語の外枠の時間形式を考察すると、単に過去のことを語るのではなく、過去を現前させる方法において、断絶感より連続感の大きい、助動詞「けり」の性格に注目することができる。物語文体の特徴的文末語尾である「けり」は、過去ではなく、過去から現在へ、または過去からより近い過去へと向かっている時間の経緯を表わしている。作中空間においても、 同じことがいえる。「けり」により、現実世界の具体的場所ではなく、仮構の観念的スペースが作り出され、そのなかでさまざまな出来事が繰り広げられるようになった。つまり、平安時代の「物語」ジャンルを成立させた、「いまは昔」「いづれの御時にか」そして「けり」の「日本叙事文」は、作中世界の時間と空間を完全に理想化・虚構化した。本論文の考察によって、前代にはなかった新しいフィクションの時空間が誕生したことを確認することができる。
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