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초록
일본어
反事実条件には過去の事実に反するものと、現在の事実に反するものがあるとされている。しかし、意味的に見てみると、まだ起こっていない事柄、言い換えれば未來の事柄ではあるが、それに反する条件文が存在する。そのため、これを単に仮定条件文とするのか、それとも、反事実条件文とするのかという問題が生じてくる。これは微妙な問題であり、一言ではどちらとも言えない問題である。先行研究の流れでは、この問題を直接扱うものはあまり見当たらないが、一般的に未來の事柄においては仮定条件として扱おうとしている。しかし、本稿では、その条件文が何を述べようとしているのか、何を伝えようとしているのかという意味の部分に注目をし、未來の事柄に反する条件の中にも意味的には反事実条件を表す場合があることを指摘した。つまり、従來は事実に反するかどうかという点を判断基準にしてきたので、未來に起こる事柄は事実とは認められないという立場をとり、仮定条件として捉えてきたが、本稿では表す意味の面から反事実条件と捉えようとするものである。 反事実条件の意味的特徴として2つの点を挙げた。一つは事実を婉曲的に述べるということであり、もう一つは話者の何らかの感情が含まれるということである。一方、仮定条件では事実に関して何も述べていないし、話者の感情も含まれてはいない。このような違いはまだ起こっていない事柄だけでなく、従來、反事実条件と認められてきた過去の事実に反する文と現在の事実に反する文にも当てはまる。 表す意味の面から、仮定条件と反事実条件を分類する場合、問題となるのは従來の判断基準となっていた事実をどのように捉えるかという問題である。本稿では先行研究に見られる話者の判断という観点から、事実というものを話者が事実だと思っている事柄へ範囲を広げた。
목차
1. はじめに
2. 先行研究
3. 反事実条件と仮定条件
3.1 反事実条件文が表す意味
3.2 文末に逆接の助詞がついた反事実条件文
4. 反事実条件における「事実」とは
5. おわりに
參考文献