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『東方の門』は島崎藤村の未完の長編小說である。どころがそこには『巡禮』「雜記帳」など藤村が長い間 作品の構想をし續けた資料がたくさん殘っているだけ,藤村の精神世界を明らかにさせる思想が見つかる。『東方の門』と關連する資料の綿密な檢討作業を行った結果,『東方の門』の集筆の直接な動機となった南米·北米の旅で藤村の日本民族中心主義の思想が堅くなり,この思想が戰時體制下の藤村の行跡の中に貫いていることが把握される。また近代と中世が主なテ-マである「雜記帳」や『東方の門』を分析すると、ここでも日本民族中心主義の思想であるナショナリズが標榜されていることが分かり、『東方の門』とそれに關連する資料はナショナリズムという思想性を明らかにしていることが確かめられる。さて,このナショナリズムとは民族のアイデンティティのことで,自由と共に近代國家の原理である近代性を意味している.これは西歐の近代精神によって人として目覺めた藤村が近代精神に觸れてみるのが半生の學問の究極の目的であるほど追求した彼の生涯の文學的主題とも一致することで,藤村は一生近代性を志していたことが分かる.勿論ここには西歐思想の內在化によって自分また民族の正體性を探ろうとする藤村の西歐近代に對する絶えない注視と西歐近代の藤村に對する影響力がある.つまり『東方の門』の分析を通じて現れた藤村の思想性とはナショナリズムであるが,これは藤村が初期に追求した近代精神(自由)と近代性でつながっていることが分かる.ただし近代國民國家の必須條件であるナショリズムが膨張主義に進んで結局近代の破局に至ったように,藤村の近代性も日本中心主義のナショナリズムに向けられてから歪んでいく
