원문정보
초록
일본어
大正期は言説空間の中で性欲と恋愛の関係が頻繁に議論された時期である。厨川白村は文学、思想的見地から恋愛至上主義を打ち出し、石原純は通俗性科学の立場から性欲の純粋な価値を説き、霊肉一致を主張した。両方とも恋愛と性欲の一致を擁護するという点では共通している。小説においても、一方では室生犀星「性の目覚める頃」の表のように女性を楽しむ青年が相変わらず登場するが、男性の女性に対する意識は明治時代とは異なる様相を呈してくる。霊と肉(性欲)の両方から女性を求めている男性が主人公に登場し、結婚はそれに到達する方法と位置づけられている。有島武郎「宣言」のA、志賀直哉「暗夜行路」の時任謙作もその一人である。ただこの場合、「霊」というのが、近代の初期坪内逍遥が主張したような、相手の人格・精神への敬慕を意味する場合もあるが、相手の美しさに惹かれることによって生ずる男性自身の精神的高揚ないし、情熱という感情を意味する場合が多い。また、肉体主義を打出しているような谷崎潤一郎「痴人の愛」は単に官能の追求と見やすいが、ナオミを美の天使に昇格させようとする譲治の想像力は逆説的ながら一種の肉体の霊化作業といえよう。谷崎も霊肉両方を意識する大正期の流れから完全に自由ではなかったことがうかがわれる。とはいえ、「暗夜行路」の後半に一対一関係への憧憬がもたらす葛藤と解決が描かれており、「痴人の愛」は精神を凌駕する官能を認めており、昭和以降人間の性意識が人間の実存の問題として取り組まれることを予感させている。
키워드
저자정보
참고문헌
자료제공 : 네이버학술정보