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『源氏物語』は近代小説とは異なる視点構造をもっている。本論文はその「作中世界」と「視点構造」とのかかわり方を分析し、平安時代の物語 テクストに内在する「語り」の特徴を解明しようとする試みである。論者はナラトロジー理論の分析方法を批判的に踏まえ、 <外部視点> <作中視点>と <外面焦点> <内面焦点>という視点に関する新たな枠組みを考案し、テクストに適用する。「日本叙事文」の文体的特徴は作中時空間の理想化・虚構化と要約されるが、 『源氏物語』 は、前代になかった新しいフィクションの世界を誕生させた。しかも作中人物については、超自然的な要素によって支配されるというよりは、人生と社会と自然の成り行きによって運命と出会う人間をリアルに描いている。『源氏物語』の与える感動は、まさにこの作中世界を、つねに揺れ動く視点構造によって、複雑で豊富な現実を表象しているところによるものといえる。視線の出発点である「視点」は一極に収斂されず多元的であり、「見る」「見られる」の関係が何重にも重なっていて重層的な視点構造となっている。物語のおもしろさは、実はこのような側面にある。 近代遠近法の絵画空間のアナロジーである近代小説のように、作中世界が単一な原理により支配される、 均質な空間ではない。この意味で、『源氏物語』など前近代の物語は近代小説に比べて、より豊富な意味の世界へわれわれ導くかもしれない。
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