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초록
일본어
本稿では、「動詞+ない」の他動化と使役化とは「動詞+ない」によって表される事態を別の関与者が引き起すことをどのように表すかにかかわる問題であるとし、他動化は「~くする」によって表され、使役化は「~くさせる」によって表されると規定する。そして、「~くする」形式を適用した「動詞+なくする」構文を他動詞文、「~くさせる」形式を適用した「動詞+なくさせる」構文を使役文であると見なす。その上、構文的な問題として、「動詞+なくする」と「動詞+なくさせる」の対立を「動詞+なくなる」との自他と使役の関係から捉え、両者が他動詞文と、自動詞文の使役文の関係にあることを明らかにする。「動詞+なくする」と「動詞+なくさせる」の成立をめぐっては、「動詞+なくする」「動詞+なくさせる」構文を成立させるための条件として、意味的条件と統語的条件の二つの条件を提示する。意味的条件とは、動詞が意志性を持たず、かつ状態性を持てば他動化·使役化が成立しやすくなるというものである。これは[+意志性]の動詞でも可能表現にすると、その意志性が失われ、状態性が生まれるため、他動化と使役化が成立することからも確認することができる。統語的条件とは、動詞が一項述語でなければならないというものである。これには、二重ヲ格制約のため他動化が成立しないことや被使役者の「に」格名詞句が動作主の意味役割を持たないため使役化が成立しないことがかかわっていることを論じる。また、統語的条件と関連して、二項述語でも対象の「を」格名詞句や「に」格の被使役者が文脈上想定されるが、文には現れないという「被使役者の背景化」が起これば、他動化·使役化が成立することを指摘する。
목차
1. はじめに
2. 「動詞+ない」の他動化と使役化における自他と使役
2.1 Kuroda(1981)、黒田(1990)
2.2 「動詞+ない」の他動化と使役化における自他と使役
3. 「動詞+ない」の他動化と使役化の成立?件條件
3.1 意味的条件
3.2 統語的条件
4. おわりに
參考文献