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『源氏物語』に表れた光源氏像の意味―<罪>の問題を中心に―

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A Meaning of the Hikarugenji-image in Genji-monogatari

李相境

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일본어

ここでは『源氏物語』の主人公である光源氏の、愛の世界と表裏を為す<罪>の問題に注目し、その基本的構造、潜在的意識、そして発展的行方などを考察することで、より現実的且つ本質的な光源氏像の意味を追求した。 亡き母の面影を引く美しい藤壷を思慕することから始まる光源氏の愛は、藤壷が父帝の妃であることから、そもそも罪の構造を持つ。そして藤壷への思いが深まるにつれ、光源氏の罪の意識もまた深まることになり、やがて密通を犯すことで、光源氏の内的罪の意識は現実の罪となる。ここに光源氏の<愛>故に存在する深い<罪>の現実的な構造が形成される。 さらに罪の子冷泉帝の誕生、そして罪を自覚し恐れる藤壷の姿を通して、光源氏は一層深く罪を自覚するようになり、須磨退去の折には冷泉帝の安泰のために仏道修行に励むなど、罪を償いたいと思うようにもなる。 藤壷の死後は光源氏の<罪の意識>も薄らいでいくが、藤壷が夢に現れることで、光源氏は再び罪の深さを認識するに至る。しかし冷泉帝に後継者のいないことを物足りなく思う父親の心が先立ち、光源氏は再び罪を忘れてしまうなど、藤壷死後の光源氏は<罪の意識>に徹しきれない姿を見せたりもする。 このように、光源氏の人生は<愛>とともに存在する<罪>に対する問いかけであったと言えるところがある。それは藤壺の場合に限らず、六条御息所や女三宮との関係に対しても言える。光源氏は藤壷の苦悩や六条御息所の死霊、女三宮の密通と出家などを通して、<愛>による<罪>の深さを悟るようになるのである。さらに光源氏は女三宮の子供っぽい尼姿を見ながら、保護の至らなかった自分の罪として反省するようにもなる。そして光源氏は薫の美しく成長する姿に、薫の避けられぬ運命を認めるようになるなど、<罪の意識>をそれなりに超越していく。そうすることで、返って人間の生と愛に対する尊厳性をも悟りながら、より成熟した理想的な人間像を築き上げるに至る。 光源氏の<罪>の問題を凝視することは、光源氏の<愛>の世界を凝視することと並んで、光源氏の内面世界を理解するための欠かせない手続きである。そして、光源氏の<罪の意識>を追求しながら表れる光源氏の内的苦悩と発展は、光源氏を人間味の深い人物へと導くものと理解される。ここに<愛>の主人公でありながらも愛だけに止まらず、<出家>を願いながらも俗世の人間に止まり、それでいてなお理想的な男性像として記憶される、光源氏の意味があると言える。

저자정보

  • 李相境 이상경. 덕성여자대학교 일어일문학과 교수, 일본중고문학

참고문헌

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