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『古事記』『日本書紀』における視点の文法―創世神話と歴史叙述の<超越的視点>―

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The Point of View on Kojiki & Nihonshoki

朴眞秀

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초록

일본어

本論文は小説における視点の問題を、神話や歴史叙述の場合に適用し、物語ジャンル一般の研究における視点の理論を確立しようとする試みである。『古事記』と『日本書紀』の物語言説における視点構造が<外部視点>と<外面焦点>にみえるのは、ごく当然のことであるが、視点はこれらの枠を超えた、<超越的視点>なのである。両テクストにおける、視点構造を探ることにより、創世神話の出来事を捉える二つの視線のパタンを確認する。創世神話は、「現在」の実際世界を説明する「過去」の非現実の出来事で構成される。『古事記』のように現実を超えて、特権的に捉えられる観念的空間への視線もあれば、『日本書紀』のように非現実そのものを絶対化して、宇宙のはてから捉えられる原初的時間への視線もある。『古事記』は、現実をそのまま非現実化することを試み、『日本書紀』のほうは、現実をできるだけ非現実と関係付けて客観化することを目指す。つまり、前者は物語的おもしろさに重点をおく「神話」であり、後者は記録的緻密さと重みが要求される「歴史叙述」なのが分かる。大事なのは、両方とも語りにおいて、現実を超える超越性をもっているという点であろう。超越的権能をもっている語り手は、視点と焦点の時空間的位置という枠を超える、<超越的視点>によって支えられている。

저자정보

  • 朴眞秀 박진수. 경원대학교 일어일문학과 조교수

참고문헌

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