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上田秋成の発句においては、まとまった秋成発句集が報告されたのが近時のことであり、しかも、その句数が当時の他の俳人に比して非常に少ないことにより、従来では、充分に検討されていないところが多いと思われる。ところが、秋成が文芸活動を俳諧から始めており、生涯を通してその発句作品を詠んでいることを考える際、秋成の発句は秋成の俳諧研究において重要な資料であるといえよう。本稿では、秋成の詠んだ発句の中、最多季語である桜の句を取り上げて丁寧に句の解釈を行い、とくに発句の踏まえている出典やその特色に焦点を絞って考察した。さらに、秋成の言説や評語などを通して、秋成の発句と和歌との読み方にはいかなる違いがあるのかを探ってみた。 その結果、次のことが言える。まず、第一に、和歌における桜の伝統的な詠みを踏まえて詠んでいる句として、滑稽性の見られない句が少なからずあるということである。それは、秋成の言説などに見るように、秋成は心の表現する事柄により、発句や和歌や文章などを選んでいるといえるであろう。実際に、秋成の作品には、俳諧性の豊かな歌があり、又、和歌の情趣が感じられる句が多数あるからである。 第二に、芭蕉の受容が認められる句が見られることである。秋成の芭蕉批判はよく知られているが、芭蕉に対する秋成の態度が、ともかく批判一辺倒ではないということが、発句作品例を通して明らかになった。今後さらに、多様な季語を検討していきたい。
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