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日本明治期における漢字表記と振り仮名についての研究は、森岡健二、飛田良文を始めとする幾つかの先行研究がある。ところが、これらの研究は各文献の調査データをもとにした計量的な研究が主流をなしている。本研究では、漢字表記と振り仮名が当時の文章においてどのような役割を果たしていたのかについて調べることにした。そこで、内田魯庵の『小説 罪と罰』の会話文における人称詞の表記を中心に考察を進めてみた。その結果は次の通りである。 1) 現代日本語の漢字表記が一般に「一語一表記」の性格を持っているのに対して、明治期においては「一語多表記」「多語一表記」が多く用いられていることが分かった。 2)「一語多表記」の例としては、「わたくし」の語形に対する「私」「妾」「僕」などの漢字表記、また「あなた」に対する「貴婦」「貴夫」「貴君」「貴女」「貴兄」「貴嬢」「貴官」「貴僧」などの漢字表記を上げることができる。前者の場合は漢字表記が話者の性別を表わし、振り仮名は相手に対する敬意(謙譲)の程度を表わしていて漢字表記と振り仮名とにそれぞれ役割分担機能を持っていた。これに対して、後者は漢字表記が相手に対する性別や身分を表わし、また敬意を表わす役割も兼担する機能があることが分かった。 3)「多語一表記」の例としては、漢字表記「私」に「わたくし」「わたし」「わし」「わッち」、「妾」に「わたくし」「わたし」「あたし」「あたい」、また「自己」に「おれ」「おいら」と「貴君」に「あなた」「あんた」「きくん」の振り仮名が付いた場合などが上げられる。これらの場合は振り仮名が話者と相手との待遇関係などの具体的な事項を表わしていることが分かった。 4) 明治期におけるこのような「一語多表記」「多語一表記」現象は、ただ単に当時の文字表記における混乱相ではなく、作者の描こうとした表現意図を文字表記で具現した一つの表現形式であったのではないかと思われる。また、この場合の漢字表記と振り仮名とは相互補完的な関係にあったことが確認できた。
목차
1. 들어가기
2. 본 연구의 관점
3. 人称詞의 漢字表記와 후리가나에 대한 検討에 있어서
4. 自称詞의 漢字表記
5. 他称詞의 漢字表記
6. 맺으며
参考文献