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초록
일본어
本稿は、カタカナ語の連体修飾において「~な」の形が形容性の語だけではなく、名詞性の語にも用いられることに注目し、その理由について考察を行ったものである。「~な」は一般に形容動詞の連体形の語尾として扱われるので、このように「~な」の形を取るカタカナ語は形容性を獲得することになる。 『がんばれアジアな女たち』のように、「アジア(Asia)」は一般に名詞に属しているから、連体修飾する際の形としては「~の」のほうが期待されるが、実際は「~な」の形が用いられることがある。そして、「アジアの女たち」と「アジアな女たち」の間には、当然と言えば当然であるが、形態的な違いを反映して、意味的な違いが認められる。つまり、「アジアの女たち」が、所属を示しているのに対して、「アジアな女たち」は、アジアがもつ様々な属性を連想させるような意味を含意している。 「アジアな女たち」のように、カタカナ語の中には、名詞的な語でありながら連体修飾する際「~な」を取る例があり、このような「~な」による連体修飾は、属性·状態·様態など形容詞寄りの意味を表わしている。本稿では、カタカナ語における「~な」の形の表わす意味用法を、「~な」形を取る他の語との対比を通して検討する。つまり、同一語幹から派生する形容詞と形容動詞の「~な」において、形容詞は具体的で現象的な実体を表わしており、形容動詞は抽象的で観念的な概念を表わすというような違いが認められる。また同一語幹から派生する形容詞と連体詞「~な」においても、形容詞は具体的な事実を表わしており、連体詞は表現主体の主観的な感情を表現している点において両者の違いが見られる。すなわち、同一語幹のものの、形容詞は具体的で事実的な事柄に関係し、形容動詞は抽象的な事柄に関係しており、連体詞は感情的な事柄に関係しているということである。 名詞性の語が連体修飾するときに「~な」を取る理由としては、「~な」形の形容動詞および連体詞に見られる抽象的で感情的な意味を付与するためであると考えられる。 本来の品詞にかかわらず「~な」の形を取ることにより、新たな連体修飾の機能が付与されるのは、カタカナ語において特に注目される。これらにはいろいろな複合的な要因が関与していると考えられようが、議論の詳細は今後の課題とする。
목차
1. はじめに
2. 連体修飾形の「~の」と「~な」
2.1 カタカナ語の連体修飾形の「~な」
2.2 漢語の連体修飾形「~の」と「~な」
2.3 カタカナ語の連体修飾形の「~の」と「~な」
3. 「~な」形を取る語の意味的考察
3.1 同一語幹の形容動詞と形容詞
3.2 同一語幹の連体詞と形容詞
4. 名詞的なカタカナ語に見られる「~な」の意味的特徴
5. おわりに
参考文献
