초록
일본어
本稿は、漢語の廃語化現象とその要因を考察することによって、19世紀末からの漢語の変化の一側面を明らか にしたい。まず、考察の手順として、1882年の『時事新報』の各10号分の社説から2字以上の全ての漢語を取り 出し、この漢語を『新明解』、『例解』、『岩波』、『学研』の国語辞書の立項をもって「A類」、「B 類」、「C類」、「D類」、「E類」、「F類」、「G類」に分類できる。その結果、現代まで用いられつづ けていると判断される「D類」(1.6%)と「E類」(80.4%)の漢語は約82%を占めていた。また、何らかの要因 によって衰退化あるいは廃語化していると見なされる「A類」(10.2%)、「B類」(1.4%)、「C類」(1.3%) の漢語は合わせて約12.9%を占めている。さらに、「F類」の漢語は0.2%、「G類」の漢語は4.9%の割合を示し ている。 次に、「A類」、「B類」、「C類」に分類した漢語について、「消滅」、「新語」、「統合」、「文字 転倒」、「同音の置き換え」、「漢語体の崩壊」、「その他」の7つの要因項目をもって分類を行った。このよ うな分類によって、「A類」、「B類」、「C類」と見なした171語のうち、「漢語体の崩壊」による漢語が63語 で約36.8%を占めていることが明らかになった。そのつぎは、「統合」(27.5%)、「同音の置き換え」(13. 4%)、「新語」(12.3%)、「文字転倒」(4.7%)、「消滅」(4.1%)、その他(1.2%)などの順に並べら れる。 つまり、程度の差はあるものの、19世紀末に用いられていた漢語の約12.9%は、現代日本語において廃語化 が行われている。また、漢語の廃語化の最も大きな要因としては、当時は漢語で表していた概念が現代日本語で は和語あるいは書き下し文やカタカナ語などに代って表現される現象(漢語体の崩壊)が挙げられる。
목차
1. はじめに
2. 廢語化の程度
2.1. 「A類」(廃語)
2.2. 「B類」(準廃語)
2.3. 「C類」(衰退語)
2.4. 「D類」(使用語)
2.5. 「E類」(使用語)
2.6. 「F類」(意味変化語)
2.7. 「G類」(接辞語)
3. 廃語化の要因
3.1. 事物・概念の消滅による廃語化
3.2. 新語の生成による旧語の廃語化
3.3. 類似漢語への統合による廃語化
3.4. 文字転倒
3.5. 同音の漢字による置き換え
3.6. 漢語体の崩壊による廃語化
3.7. その他
4. まとめ
参考文献