초록
일본어
本稿は日・韓対訳小説の会話文をデータベース化した資料を用い、発話末で使われる「から」と「ので」の意 味機能及び特徴を考察したものである。まず、今回使ったデータに限っての結果ではあるが、「から」と「ので」 の数量的分析から、「ので」に比べ「から」が圧倒的に多く使用されることが確認できた。そして今回の分析の対 象となった「から」と「ので」の例文数にはかなりの差があることから対等には扱えないが、「から」と「ので」を 別々に捉えて待遇の上下関係、聞き手と話し手との親・疎関係、場(公的・私的)からの分析を行った。 また、発話末で理由や理由以外の話者の心的態度を表している「から」に対応する韓国語の表現は、多様に 表われた。「から」に対応する韓国語の表現を「直接対応」、「間接対応」、「無対応」の三つのタイプに分 類した結果、理由の意を表わしている連結語尾などに対応している「直接対応」が約46%、「から」に前接する 用言または後接する終助詞が付く形に対応している「間接対応」が13%、「から」に対応する言語的要素がない「無対応」が41%であった。このように「無対応」が多いこと、「から」に対応している韓国語の表現が多様であ ることが発話末の「から」のニュアンスを掴みにくい原因の一つであり、学習の困難点でもあると考えられる。 また、意味機能の考察からみると、発話末で使われる「から」と「ので」が主に本来の理由の意を表す場合よ り、本来の意が薄くなり、話者の意思や決意を示したり、相手への配慮を示すなどの働きをするものが多かった。 そして話者の感情表出を強める働きは「から」だけがもっている独自の機能であることが特徴としてあげられる。 韓国人学習者の場合、「から」と「ので」といえば理由・原因の意を表わす連結語尾「-니까」と「-어서」を 連想しがちで発話末で本来の理由の意が薄く、他の意味機能をも表しているときの「から」と「ので」にも「-니 까」と「-어서」をあてはめて不自然な訳になる恐れがあるので、注意が必要である。
목차
1. はじめに
2. 先行硏究と本硏究の位置づけ
3. デ一タからの考察
3-1 データについて
3-2 発話末の「から」と「ので」が会話文で占める割合
3-3 「から」と「ので」に対応する韓国語の表現からみた「から」と「ので」の意味機能
4. おわりに
参考文献