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『平家物語』の人妻たち(2) -維盛の正妻を中心に

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『평가물어』の인처たち(2) -유성の정처を중심に

甘榮熙

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초록

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󰡔平家󰡕の女性を中心にどのような新しい人間が創造され、造形されていたかを考察しようと思う次第、本稿では家の女性の正妻の姿から、特に「維盛」の妻のことについて検討しながら当時の正妻の在り方に迫ることにした。
1.まず、維盛の妻は「維盛都落」をはじめ󰡔平家󰡕の諸段に多く登場していて、その人物に現実性が感じられる。ここに󰡔平家󰡕作者の女性への高い関心と正妻という新しい妻像が浮かび上がる。
2.妻に再婚までも進められる維盛の姿には、もう一つの武家層の夫婦関係が察せられる。即ち妻の夫への全面的な依存、献身的な奉仕、絶対の服従を押し付ける夫権中心の関係がそれである。
3.武家政権確立の後は次第に男性支配社会の特質が各方面に現われてきて、夫婦関係においても夫権の絶対化が進んでいた当時、維盛の妻への再婚を進めたことは、武家層ではとても考え難いことであって、この面で󰡔平家󰡕の高い文学性が認められる。
4.維盛の正妻は「貞女は二夫に見えず」と云う武家の正妻として道を歩んだ女性である。
....夫の死後、残された彼女は現界の苦悩を一人で担いながら「他事を投捨てて夫の後世を弔うべき」と云うわけで出家して維盛の後世を弔ったし、死ぬよりも苦しい現世で人妻として貞操を守り、再婚することなく「貞心を忘れる」ものにはならなかったということで、武家の習俗法をよく守った武士の正妻像を見せてくれる。
5.このことから、維盛の妻は完全な脇役であるが、自然な姿で戦乱期を生き抜けた人間の姿を代表しているし、これはつまり正妻及び母としての女性を見る󰡔平家󰡕が、新しい女性像として正妻のことを創造していることと考えられる。
  即ち、母としての道に堪えた強い姿、正妻としての徳ある女性に、その時代の特性を把握した結果であって、中世女性のもう一つの正妻のタイプが󰡔平家󰡕にはあると言える。

목차

<要旨>
 1. 始めに
 2. 中世の家と妻
  2.1 妻の座
  2.2. 一妻と多妻
 3. 維盛の正妻
  3.1. 武家の夫婦論理
  3.2. 維盛の正妻
 4. 結論
 [參考文獻]

저자정보

  • 甘榮熙 감영희. 동명정보대 관광경영학과 전임강사

참고문헌

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