원문정보
초록
일본어
本稿は、複雑な言語社会の中で、かなり普遍的に繰り返される日常的な行為である感謝表現を、新たな概念である「敬意表現」の範疇から考察し、感謝表現の類型を再分類した。そこで、ドラマ台本やシナリオに現れる感謝談話を取り上げ、「敬意表現」のストラテジーによる感謝類型がどのように現れ、相手に対する適切な感謝の気持ちを表明するのかを各場面ー学校․会社․家族․親友ーを中心に考察を行った。その結果、「呼かけ」「うん」などの応答のような婉曲な表現による感謝(「E.E」)も含めた多様な「敬意表現」のストラテジーによる感謝が可能であることがわかった。なお、感謝の相手に対する敬意の表明は、敬語形式をもたない常体の「G.F」による感謝においても、二つ以上の複合的感謝類型によるストラテジーや、副詞との共起、繰り返しの効果などによって左右されることが確認された。また、感謝の対象として、物貰いなどの物質的対象においての感謝は「すまん類」「すみません類」の陳謝型の感謝が行われて、その際の感謝の相手は、主に男性による場合が多かった。一方、感謝が行われる各場面ー学校․会社․家族․親友ーを感謝の類型とその際の感謝の相手と対象との相関関係を中心に分析し、次のような結果が得られた。(1)学校と会社における「H.E」による感謝は、感謝度の重․年齢や地位の上․一対多の公的場面で用いられ、性別さや感謝の対象とは無関係であった。(2)<ウチ>の関係にある家族に対する感謝の場合は、殆んど常体の「G.F」による感謝であったが、義理の親子関係の場合は、敬体の「H.E」による感謝を行い、距離感を示している。(3)親友における感謝の場面は、男女ともに「G.F」、「E.E」による感謝であるが、感謝の対象によって、複合的ストラテジーによる感謝が行われていた。そこで、女性の場合は、感動型の「E.E」である「嬉しい」との共起や、「ありがとう」の繰り返しによる複合的ストラテジーによる感謝であったが、男性の場合は、終助詞「な」「ね」との共起や省略「…」による感謝との複合的ストラテジーによる感謝であった。
목차
1. はじめに
2. 先行研究の検討
3. 分析の概要
3.1 調査に用いた資料と分析方法及び分析の項目
3.2 分類基準
4. 分析の結果
4.1 感謝談話における「敬意表現」のストラテジーによる感謝類型
4.2 各場面における感謝の相手と対象による感謝表現の類型
4.3 副詞との共起関係による感謝表現の分析
5. まとめ
参考文献