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有島武朗の『凱旋』論 -反戦・反国家思想の表出-

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A Study on Arishima Takeo's “Gaisen”

奥村裕次

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초록

일본어

『凱旋』は今までほとんど研究の対象となっていないし、また注目を集める作品ではない。それは作品に思想的背景がなく、訴えるべきものが明確でないと見られてきたためだろう。そして、この小説は純客観描写の作品と評されてきた。しかし、有島自身は「私の主観の描写に過ぎない」と、それを否定している。本稿では『凱旋』の中に有島の反戦・反国家思想を見い出し、作品の再検討を試みた。そして、「あさひ」「戦勝記念碑・招魂碑」「恐ろしく惨らしい戦争といふ方向に否応なしに引ずつて行く痩馬」などの記述の中に、彼の思想が暗示的に示されていることを確認することができた。 また、その視点で見て初めて『凱旋』という題名の意味が理解されて来るように思われる。『凱旋』は老馬の名前であるが、それは同時に勝将軍として青島から凱旋した有島の義父・神尾将軍を連想させる。有島は老馬を凱旋と名付けることで、老馬と将軍を重ね合わせようとしているのではないか。作中、老馬は一貫として悲惨な姿として描かれ、同情を誘うが、老馬と将軍とを重ね合わせることで、将軍も「国家に利用された同情すべき存在」であることを暗示的に示している、と考えられる。『凱旋』は純客観的な描写が特徴の作品ではなく、有島の思想的な一面が示されていることを見逃してはならない。 言論の統制が厳しくなって行った当時の社会状況にあって、有島は<文学>作品に暗示的に自己を仮託する以外に道を見い出せなかった作家だった、と見ることができよう。

목차

要旨
 1. はじめに
 2. 反戦・反国家思想の形成
 3. 「あさひ」の暗示的意味
 4. 「戦勝記念碑」「招魂碑」記述の意図
 5. 社会的憂慮・危機意識の暗示
 6. 『凱旋』という題名と神尾光臣との関係
 7. おわりに
 参考文献

저자정보

  • 奥村裕次 한국외국어대학교 일본어과 조교수, 근대문학

참고문헌

자료제공 : 네이버학술정보

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