원문정보
초록
일본어
現実とへだたった異界ではなく、現実との境界に接している異界を確認することで宮沢賢治の童話と時代との関連性を明確にすることに本稿の意義がある。異界は日常生活の外側にある世界であるが、同時にそれがどんな形で現われても、その境界に接している現実世界を反映する現実のもう一つの世界でもある。これは賢治童話でも同じで、鏡が事物をうつるように現実世界を反映する場合がこれにあてはまる。このような現実世界の鏡としての異界を扱った作品で「茨海小学校」をあげることができる。この作品を通じて異界という鏡に映られた現実世界の姿とともに、茨海小学校が見せてくれる近代的なものと前近代的なものの具体的な姿を検討する。宮沢賢治の童話は、同時代の社会の理想的な要素を利用して作品の中で異界を作り出し、その結果として矛盾が生ずるのではなく作られた世界自体が元々矛盾で満ちていることとして構想されている。「茨海小学校」は、狐の世界という異界を通じて近代化を追い求めて行く過程で起きるしかない過渡期的で境界的な姿を見せてくれる。これは天皇の修身教育指針によって教育をしながらも自分は西欧の文物を追い掛けている先生の姿、伝統を守ることもできなくて近代的でもない境界的な先生の姿などによく現われている。賢治は「茨海小学校」で単純に狐の世界を通じての人間世界の現実を描くよりは、そこに現われた否定的な姿と矛盾を強調する。狐の世界で人間世界を反映することで他の存在の目で見た矛盾も見逃していない。これはすなわち、人間世界の矛盾、つまり前近代から近代へ自然に移行することができずに混在されたまま不調和だった時期を見せてくれると言える。
목차
1. 들어가며
2. 겐지 동화 속의 이계
3. ‘거울’로서의 이계-「바라우미 소학교」에 비쳐진 인간세계
3.1. 미야자와 겐지의 농업학교 교사 시절의 시대적 상황
3.2. 여우 세계의 전근대와 근대
4. 마치며
참고문헌