원문정보
초록
일본어
『焚火』は1920(大正9)年4月、雑誌『改造』に発表された。この作品は志賀直哉の代表作の一つとして高く評価されてきた。日本の伝統的な美学を受け継いだ作品として、心境小説として、また、神秘感が漂う小説として、様々な観点から研究されてきた。しかし、その神秘的な世界の中核をなす「Kさんのエピソード」の神秘性の本質はいまだに十分に解明されていない。 本論文では「Kさんのエピソード」に向かっていく作品の展開は異世界へ向かっていく機能を果たしているということを明らかにし、その上で、作品に漂う神秘性は親子関係の不思議な一体感の話へと移っていくことを解明した。このような分析を通して、『焚火』が1917(大正6)年以降の志賀の後期作品群の中で示す位置を再解釈した。『焚火』は、志賀において自然との共鳴現象(合一現象)と、血縁との共鳴現象(合一現象)が同一レベルで考えられていることを示した唯一の作品である。志賀の父との和解は、ただ単に家族との繋がりの重要性に気付いたことや血縁の崇高さ(例えば、出産の場面)に気付いたことなどによってだけ、可能になったのではない。自己または個人と、自然または宇宙との共鳴、そのものが、もっとも身近の人間関係、つまり家族関係においても、存在することに気付くことによって、志賀は「自己中心主義」を捨て、宇宙との合一を経験した。その当然の成り行きとして父との和解に至ったのである。このような哲学的、心理学的、倫理的、宗教的裏付けによって、志賀は自然との合一と血縁との合一が同一レベルであると確信するように変わっていく。このような事情を示す小説、『和解』と後期作品群の他の小説との接点を示す小説が『焚火』だと位置づけた。
목차
【はじめに】
第一章 日常生活との対比としての船旅
第二章 神秘体験と血縁共同体
第三章 志賀文学と神秘体験
【結び】
参考文献
