초록
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源義経が登場するいくつかの能作品を対象にしてまずその人物像の推移を辿ってみた。分析の対象としたのは、『鞍馬天狗』『八島』『正尊』『船弁慶』『安宅』などである。これらの作品の順番は、義経の人生歴程における時間的な順序に拠った。その分析の結果明らかになったのは、これらの作品の中における義経像の人物像造形の推移にはある意図的な流れが読み取れるということである。それは義経の人物像を必要以上に矮小化しようとする方向性である。これはいわゆる「判官贔屓」の情緒にあわせた脚色方向というのは言うまでもなかろう。ただ、ここで見逃せないと思うのは、こうした人物像造形における方向性と合わせて、弁慶という人物の急浮上の痕跡である。これを私は当時の民衆の補償心理に合わせようとした結果に他ならないと思う。つまり、時の英雄たる義経という人物を失った民衆の喪失感を補ってあげようとした作者たちの意図の産物が他ならぬ弁慶という人物像であるということである。
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