초록
일본어
日本語学習者が日本語母語話者とのコミュニケーションの中で円満な人間関係を築き、維持するためにも、ことばの適切な運用を捉えた社会言語能力の習得は緊急を要する。本稿は、日本語習得研究においてこれまであまり注目されることのなかった学習者のスタイル切換えという社会言語能力の習得に焦点を当てた事例研究である。本稿の目的は、学習者がスタイルとして認識し切換える言語項目の全体像を究明し、スタイル切換え項目の習得順序において母語と目標言語の果たす役割を明らかにすることである。日本語学習者を対象として横断的․縦断的に収集した談話資料を用いて、音韻․語彙․文法․文体項目など、個別項目において明らかになってきた一連の成果を統合し、考察を行った。その結果、学習者のスタイル切換え項目の習得順序は、まず、母語と目標言語の重なるところで行われ(応答詞)、次に、母語の社会言語的規範を参照しつつ(丁寧形式と普通形式、逆接表現、など)、目標言語形式を材料にして習得していく(方言形式、終助詞、など)というプロセスであることが明らかになった。こうした切換え項目の習得順序には、次のような言語外的要因が関与すると考えられる。 (1)学習者のスタイル切換えに対する強い欲求による過剰意識の表出:これにより、習得が早まるが、日本語における場のフォーマリティの捉え方を拡大し、発達途上の過剰般化を起こすこともある (2)学習者の自己アイデンティティー表出欲求の反映:したがって、個々人のパーソナリティにより習得の度合いが異なり得る 以上の結果は、日本語と韓国語との構文論的類似性や両言語ともに複雑な敬語体系を有している点、ことばの運用上の規範の近似性などによって示されたものと理解される。
목차
1. はじめに
2. 本硏究の位置づけ
3. 調査のデザイン及び分析資料
3.1 調査のデザイン
3.2 学習者および談話収録情報
3.3 資料の整理
4. スタイル切換え項目の習得順序
4.1 切換え項目の習得順序
4.2 習得順序に関与する背景要因の検討
5. まとめと今後の課題
参考文献