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일본어
現代日本語における「名詞+で」句の中には(1a)のように場所や道具、材料、原因とは異なる性質を表すものがある。金(2009)では、このような「で」句を目的語の種類を表す要素と捉えた上で、その成立には、(1a)(1b)の対立で示すように、「で」句名詞の変化可能性が関与すると指摘している。(1) a. 太郎が鮭を塩焼で食べた。 b.* 太郎が鮭をチリ産で食べた。本稿では、「で」句の成立条件に関する金(2009)の結論を踏まえた上で、(1a)と(1b)の対立が生じる理由、および、そのような対立をもたらす「で」句の性質について状態記述二次述部(depictive secondary predicate:以下、DSP)の観点から考察を行う。DSPとは、主動詞の担う時制辞が指し示す時点において、その参与者が有する状態を表す要素のことであるが、一時的な性質を表す段階レベル(stage-level)の述語のみDSPに用いられ、恒常的な性質を表す個体レベル(individual-level)の述語は用いられないという意味制限がある((Rothstein(1983)、Rapoport(1991,1993))。このような意味制限からすると、「鮭」にとって変化可能な性質である(1a)の「塩焼」は段階レベルの性質であるのに対して、変化不可能な性質である(1b)の「チリ産」は個体レベルの性質であり、(1a)と(1b)の対立はDSPの意味制限に合致する。このような性質から(1a)の「で」句はDSPと捉えることができる。さらに、(1a)の「で」句がDSPであることはその機能からも確認することができる。DSPはイベント参与者の状態を叙述する要素であり、「で」句名詞と目的語の間には(2b)のような叙述関係が成立するが、(3b)のように叙述関係が成立する場合でも(3a)のようにDSPが成立しない現象が見られる。(2) a. 鮭を塩焼で食べた。 b.(昨日、鮭を食べたが、)その鮭は塩焼だった。(3) a.*鮭を塩をふって焼いたもので食べた。b.(昨日、鮭を食べたが、)その鮭は塩をふって焼いたものだった。(2a)に対して(3a)が成立しない理由は、(3a)の「で」句に使われた「もの」という名詞が明らかな指示性をもっており、イベント参与者の状態を「叙述する」というDSPの意味機能とは相容れないためであるが、本稿では、このような「で」句における「叙述」と「指示」という機能上の違いを措定文と指定文という二種類のコピュラ文の性質に基づいて示した。
목차
1. はじめに
2. DSPの意味制限と「で」句の成立條件
2.1 DSPの意味制限-段階レベル述語の制限
2.2 名詞の意味的な性質と「で」句の成立可能性〈変化可能性〉
3. 「で」句の機能
3.1 コピュラ文の機能
3.2 「で」句名詞における叙述性と指示性
4. まとめと今後の課題
参考文献
