원문정보
초록
일본어
本稿では、日本語と韓国語の状態記述二次述部(depictive secondary predicate:以下、DSP)に関して考察し、その異同を明らかにした。DSPとは、主動詞の担う時制辞が指し示す時点においてその参与者が有する状態を表す要素であり、日本語では(1a)のような「で」句が用いられる。なお、DSPには一時的な性質を表す段階レベル(stage-level)の述語のみ用いられるという意味制限があり、(1a)に対して(1b)のような恒常的な性質を表す「で」句はDSPに用いられない。 (1) a. 太郎が鮭を塩焼で食べた。 b. * 太郎が鮭をチリ産で食べた。一方、韓国語では日本語の「で」句に対して「lo」句が用いられるが、日本語では成立しない(1b)に対して(2b)が成立し、日韓語はDSPの成立に関して違いが見られる。 (2) a. yeoneo-leul sogeumgui-lo meog-eoss-da. 鮭を 塩焼き-lo 食べ(る)-Past-Decl. b. yeoneo-leul chillisan-eulo meog-eoss-da. 鮭を チリ産-lo 食べ(る)-Past-Decl このような(1b)と(2b)の対立に関して、本稿では、「で」句と「lo」句に現れる名詞句の意味的な性質に焦点を当てて考察を行い、次のような結論が得られた。「で」句と「lo」句はDSPの機能である叙述機能に関しては共通しているが、韓国語の「lo」句は、叙述機能のほかに指示機能をもつという点で「で」句とは異なり、そのような違いのため、(1b)と(2b)の対立が生じるということである。つまり、(1a)の「で」句と(2a)の「lo」句は同じDSPであるが、(2b)の「lo」句は指示機能をもつ要素であり、DSPとは違う性質をもつ。
목차
1. はじめに
2. 日本語DSPにおける意味制限
2.1. DSPの意味制限:段階レベル述語の制限
2.2. 日本語のDSPにおける意味制限
3. 韓国語の名詞DSP
3.1. DSP「で」句の機能
3.2. 「sogeumguilo(塩焼きlo)」の二つの意味
4. まとめと今後の課題
参考文献