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초록
일본어
「十三夜」の先行研究では、テキストの二段構成が注目されてきた。つまり結婚七年目にして原田勇という明治の官僚の夫に虐げられて我慢の限界に達し、出奔同然のような形で実家に帰り、両親に離婚を懇願する(上)と、結局お関の願いが成就できないまま婚家へと帰る途中に偶然、初恋の相手である録之助と再会する場面が描かれる(下)との関係を対照的に捉えてきた。しかし本稿では、むしろ(上)(下)を対照的に捉えずに、それを貫くモチーフを明確にすることを試みたうえで、テキストの末尾をどう解釈するかという点に焦点をあわせた。離婚を望む娘に対する父親の言葉に注目してみると、父親は彼女に同情や理解を示すものの、離婚は許可しない。それは没落した士族の社会的な身分․階層への深い認識にほかならない。ここで注目すべきは、自分の七年間の結婚生活の中での夫原田への不満を語る場面において、語り手の介入がなく、お関側から一方的に語る設定になっている点である。先行研究では、これをお関の自我の欠如や自分を顧みない人間的な未熟さとして批判的に捉えてきたが、まさにこれは、お関の社会的な身分․階層に対する意識の希薄さの表れであろう。また離婚の願望が成就できないまま、婚家に帰るために人力車に乗ったお関は、その車夫が初恋の相手であったことに気づくわけであるが、そこには自らの放蕩によって家族や家財をすべて失い、生きる気力さえも持ちえずに、木賃宿暮らしの社会下層に転落した録之助の姿が示されている。このふたりの再会場面で注目すべきなのは、お関が最後の別れの場面において録之助に金を渡す行動である。つまりこれは、録之助と自分との社会的な身分․階層の隔たりへの深い認識を表すともに、明治の新時代の体現者である夫原田の奥様として生きていく事へのお関の決心として捉えよう。勿論それは我慢、辛抱といった自己抑制にほかならない。
목차
1. 머리말
2. 아버지의 신분ㆍ계층의 낙차에 대한 인식-(상)
3. 체험자로써의 오세키-(하)
4. 맺음말
참고문헌
