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초록
일본어
本稿では、類義の対をなしている内部空間名詞「うち」と「なか」の意味用法について、単語と単語との共起関係を表す連語構成を中心に、実際の言語場で使用された用例を集めたコーパスの言語資料を対象に分析を行い、その類義と相違を明らかにしようとした。考察の方法は、前項の連語である「ノ格の名詞」と後項の連語である「用言」の出現状況を調べた上、連語構成のなかで前項と後項の連語と中心語である「うち」と「なか」がどう関わっているのかを格助詞形別に分析した。その結果を見ると、第一に、「なか」の用例が「うち」に比べ3倍ほど多く現れ、意味領域も格段に広い。第二に、「うち」の先行名詞は非実体性名詞が71%で、<時間、範囲、心理・心情の抽象空間>との関連性が高く、<具体空間>を表す実体性名詞との共起はあまりないのに対し、「なか」の先行名詞は非実体性名詞が51%で、「うち」に比べ<場所や具体物、身体などの具体空間>との共起頻度が高い。第三に、先行名詞の実体性が高くなるほど「うち」と「なか」の意味用法上の重なりは減少し、その意味境界は離れていき、実体性が低くなるほど意味用法の重なりは密接になり、<心理・心情の抽象空間>と<範囲の限定>の意味領域では意味用法の重りが目立ち、両方容認あるいは混用の様子も見られる。第四に、「うち」は主に<抽象空間、時間、範囲>を表し、「なか」は<具体空間、抽象空間、範囲、状況>を表す。「うち」と「なか」は<心理・心情の抽象空間>と<範囲>の意味領域で意味境界の重なりを見せているが、共起する後項の連語の排他的分布から意味用法上の微細な違いを抽出することができる。「うち」は<より私的で内面的な抽象空間で、不可視性と閉鎖性>を表し、「なか」は<より概念的で具体化した抽象空間>を表す。
목차
1. はじめに
2. 先行研究
3. 研究の方法
3.1. 意味構造体としての連語
3.2. 言語資料
3.3. 研究の手順
4. 「うち」と「なか」の前項の連語の分析
4.1. 「うち」と「なか」の格助詞形の現れ方
4.2. [うち/なか+格助詞]の先行名詞7)の現れ方と先行名詞の分析
4.3. [うち/なか+格助詞]と共起する頻出先行名詞の分析
4.4. 前項の連語構成に基づく「うち」と「なか」の意味領域
5. [うち/なか+格助詞]の後項の連語の分析
5.1. [心+の+うち/なか+格助詞]の後項の連語
5.2. [心+の+うち/なか+格助詞]の後項の連語の分析結果
6. まとめ
参考文献
