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초록
일본어
本稿では形容詞化接辞のうち、傾向を表すという共通点を持つ「ポイ」「ラシイ」「クサイ」の意味について考察した。名詞語基にこれらの接辞が後接した用例をそれぞれ三つの接辞に置き換え、その成立の成否、また複数の接辞が成立する場合における意味やニュアンスの共通点と相違点を射程に入れて、三つの接辞の意味領域․用法の分類および運用についての検討を行った。その考察結果をまとめると、以下の通りである。これらの接辞は傾向․特徴․性質等が色濃く現れていることを示すという共通した意味分野に属しつつも、その評価性においては語彙レベルが持つ意味が、文レベルになることによって、その意味の転換がなされ得るということが明らかになった。その内容は、1)「ポイ」の場合、語彙のレベルでは一般にマイナス評価を表すが、文レベルになると意味の転換が行われ、プラス評価․中立評価を表したり、反対にマイナス評価で成立しない場合がある、2)「ラシイ」は語彙のレベルではプラス評価を表すが、文レベルでは中立評価․マイナス評価でも用いられたり、逆にプラス評価でも用いられない場合がある、3)「クサイ」は語彙のレベルでは一般にマイナス評価を表すが、文レベルでは中立評価あるいはプラス評価にも用いられたり、反対にマイナス評価で成立しない場合があるということである。それは、「ポイ」「ラシイ」「クサイ」の意味用法が拡大しつつあること、本来この三つが共有する意味に触発されることによって、意味の転換が行われたということを意味する。更に、「ラシイ」の強いプラス評価性と、「クサイ」の強いマイナス評価性に比べ、「ポイ」の評価性の弱さと、それに伴う守備範囲の広さが確認された。
목차
1. はじめに
2. 先行研究
2.1 森田良行(1977)
2.2 山下喜代(1995)
3. 「ポイ」「ラシイ」「クサイ」の意味の比較
3.1 子供
3.2 年寄り
3.3 理屈
3.4 女
3.5 男
3.6 香水
3.7 素人
3.8 抹香
3.9 馬鹿
3.10 インテリ
4. おわりに
参考文献