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초록
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本稿で取り上げた問題は源氏物語の松風巻において明石の君が大堰山荘に移住する意義についてである。光源氏は澪標巻で明石姫君の誕生を知った時、明石の君を京に迎え入れるために二条東院を造り、彼女に上京を促す。しかし明石の君は「身のほど」意識による身分の格差を実感して、都の世界である二条東院に参入することを躊躇する。明石の君は苦悩の挙げ句、母祖父の「中務宮」伝来の大堰山荘に移り住むことになる。大堰の地は平安京近郊にある遊覧の地であった。物語がここに至ってわざわざ大堰山荘を想定した必然性について論議の対象となっている。明石の君が大堰に移住する意義について、「光源氏の誠意を確認するための期間」、「さすらいの忌み籠りの生活」、あるいは「禊としての鄙性を浄化」する場などの解釈がなされている。本稿はこのような論を受け入れながら、王権との関わりを多角面的に突き詰めて行くものである。「中務宮」は『紫明抄』等の古注釈書で一貫して兼明親王に準える人物として指摘されている。その兼明親王が作った祭文を五行説や神話を媒介にして検討し、物語における大堰の地への移住の意味を明石一族の繁栄と関連して明らかにする。次いで、本文における明石の君一行が大堰の地に移り住む際の場面描写やその時に詠んだ明石の君の歌から大堰の地の身の潔斎としての役割や祖霊、特に皇室の祖と繋がりのある地であることを明らかにする。
목차
要 旨
一 はじめに
二 「大堰川のわたり」の史的空間
三 異界への誘い
四 禊ぎの場として-七夕伝説を媒介に-
五 おわりに
参考文献
一 はじめに
二 「大堰川のわたり」の史的空間
三 異界への誘い
四 禊ぎの場として-七夕伝説を媒介に-
五 おわりに
参考文献
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