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초록
일본어
李良枝の『由煕』は、在日同胞女性の由熙が韓国に留学し、自分のアイデンティティーを求めてもがく姿を韓国人女性オンニの視点から描いた小説であるが、本稿では、由煕がアジュモニに日本語を教えることを拒否したことに注目して、彼女にとっての日本語とは何であったかについて考察し、作者の李良枝が、在日同胞が母国に対して持つ一種の優越感にまで切り込んだ点に注目した。母国に憧れ、一歩でも近づこうと努力する一方で、母国に優越感や不満を感じてしまう在日同胞の内面の矛盾と葛藤は、単に李良枝個人に限るものではないということを、李良枝は確信していたという。李良枝は、由煕が体験した危機と挫折を冷静に観察し、分析することにより、それらの問題を乗り越えようとした。また、李良枝は、本国生まれの人物であるオンニの目で在日同胞の姿を描くことに挑戦したが、本国人の気持ちや立場を多少なりとも理解できるようになったことにより、自分自身を客観化することができたことは、李良枝にとっては小説技法上の問題を越えた重要な分岐点、転換点を意味していた。李良枝は『由熙』の主題を、あらゆる立場の人々に共通の人間の実存の問題にまで普遍化しようとしたと言うが、困難に遭遇してもそれを正面から見つめて乗り越えていこうとする彼女の姿は、まさにあらゆる人間にとって生きていく上で必要な共通の姿勢なのかもしれない。小説『由煕』は、在日同胞である李良枝が手探りでその生き方を模索した軌跡であり、また理想と現実の間でその乖離を克服していこうとするひとりの人間としての苦悩の軌跡である。
목차
要旨
1. はじめに
2. 母語と母国語
3. 大笒の音に込められた思い
4. 在日同胞の矛盾と葛藤
5. おわりに
参考文献
1. はじめに
2. 母語と母国語
3. 大笒の音に込められた思い
4. 在日同胞の矛盾と葛藤
5. おわりに
参考文献
저자정보
참고문헌
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