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この論文は、「ようだ」「らしい」の<用法>と「過去形」の「主体的」「客体的」側面から「ようだ」「らしい」のモダリティ性を考察した。まず、「ようだ」「らしい」の<用法>の「主体的」「客体的」側面から分析した結果を述べると以下のようである。「ようだ」には<比況><様態><推量>の用法があり、<比況>は現状そのもののほかの表現での記述であり、この場合は「客体的」であると述べた。また、<様態>は話者が自分の感覚によって捉えた事態で、無標形式で表すこともでき、事実(に近い)であることから「客体的」であると述べた。それに対し、<推量>は事実を記述しているのではなく、事態に対する話者の心的態度を表し、「主体的」であると説明した。また、「らしい」には<伝聞><属性描写><推量>の用法があり、<伝聞>は事態の出所を表し、話者の心的態度というよりは、伝え聞いた内容の記述であり、「客体的」であると述べた。また、<属性描写>の属性とは、その社会の中で事実(社会通念)として認められたものであると考えられることから、<属性描写>は「客体的」であると説明した。次に、「ようだ」「らしい」のモダリティ性をこれらの過去形の意味から考察した。その結果、「ようだ」「らしい」は命題の過去形のように、過去の事態を「発話時において」客観的に述べる場合があることを示した。そして、この場合は「客体的」側面を持つ<用法>の場合にのみ現れるという制限があることを指摘し、この場合のタを「命題に近いタ」であると主張した。本稿では、以上の分析結果をもとに、「ようだ」「らしい」は「客体的」側面を持つ<用法>があり、また、「過去形」で現れる場合、命題のように、過去の事態を発話時において述べられる場合があることから、「客体的」であると述べた。そして、過去形を持つモダリティ形式の中で「ようだ」「らしい」はモダリティ性の低い、命題に近いモダリティ形式として位置づけられる可能性を示唆した。
목차
2. <用法>からみた「ようだ」「らしい」のモダリティ性
3. 「過去形」からみた「ようだ」「らしい」のモダリティ性
4. 「ようだ」「らしい」のモダリティ性
5. おわりに
[參考文獻]
<要旨>