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초록
일본어
本研究では、「なんか」の用法の変化と多機能化、つまり、語彙的機能から取り立て助詞の機能と談話機能を持つようになったものを「文法化」の現象として位置づけ、これらの機能がどのようにかかわって変化してきたかを考察してみた。「なんか」は「なにか」の転として、『日本書紀から「不特定のものを指示する」という代名詞的用法として使われており、江戸時代には「ある事物や事態を指定しえないまま、しかるべき言葉を模索する気持」ということを表す用法になり、このような用法から発展して副詞的用法になったと考えられる。明治以後、副詞的用法は急激に増え、現代まで使われている。また、室町末期には「かなんか」「やなんか」の形として例示の用法として使われているが、明治以後、「か」や「や」が落ちて取り立て助詞化し、話し手の低い評価を表す用法も持つようになって使われている。特に、「なんか」は近代において会話文中での比率が92%であり、このような口頭語的性格から談話機能が生まれ会話で頻繁に使われていると思われる。以上のように、取り立て助詞「なんか」は、その語源には代名詞「なんか」が持つ「不確定な指定」の意味が含まれており、そこから、主観化して話し手の低い評価を表す文法機能を持つ取り立て助詞になったと考えられる。また、統語的にも格助詞との上ㆍ下接が自由にできるなど、明治中期には、完全に取り立て助詞化して文法化したことが観察できた。なお、「なんか」は副詞的用法と談話機能の用法の二つの用法を持つ場合もあり、このことは談話機能の用法が副詞的用法から文法化したことになる証拠であると思われる。用例からみると、談話機能の「なんか」は、昭和初期、会話文で生まれ副詞の影響をうけ意味の漂泊化をへることで文法化したことがわかった。文法化は歴史的言語研究において重要な方法の一つになっており、現代語文法でも、「文法化」に注目を集まるようになっているから、その重要性はますます高まっていくことであろう。今後、複雑で変遷の多い取り立て助詞について、現代語文法での文法化の方法を適用して考察すれば体系的研究に役に立つ所が多いと思う。
목차
2.「なんか」の用法
2.1 語彙的機能
2.2 取り立て助詞機能
2.3 談話機能
3. 文法化とは
4. 「なんか」の機能の変化
4.1 語彙的機能から取り立て助詞機能へ
4.2 語彙的機能から談話機能へ
5. おわりに
[參考文獻]
<要旨>
