원문정보
초록
일본어
1973年に出版された『日本沈沒 上․下』(光文社)は、第27回日本推理作家協會賞と第5回星雲賞を受賞し、また最近になっては「古典に昇格する前の中途半端に古いベストセラー」=「中古典」として評価されている作品である。後二年で、地震と津波で日本列島が沈没するという破格的な設定は、出版当時、日本社会に大きな反響を呼び起こした。国土喪失による喪失感や日本近代システムの不安定さを描き、1970年代にオリンピックでいい気になっていた国民を警めた作品でもある。しかし、この作品のメッセージはこれだけではない。日本沈沒の結末は国土の完全な沈没ではあるが、最後の部分で語られる「丹那婆伝説」(地震で残された妊婦が息子を生み、その子と交合して娘を生んで子孫をえるという八丈島の伝説)に、真の思想(メッセージ)があるのである。「丹那婆伝説」は、八丈実記が紹介する八丈島の伝説で「丹那婆の男児出産→母子交合」の構造を成している。ところが、日本沈沒では、これを「丹那婆の男児出産→母子交合→兄妹相姦」に変容することによって、古事記の伊邪那岐․伊邪那美神話を喚起している。「國土と建国神話」を根幹理念とする『古事記の世界、また子孫を旺盛に生み続ける「丹那婆伝説」で終焉を飾ることによって、日本(国土)は沈没するのではなく、古事記と「丹那婆伝説」のように国土の再創建と永遠なる民族で生き残るというナショナリズム的思想を描いているのである。このような結び方は普遍的で常識的かも知れないが、古代の天皇の「国見」をはじめ、為政者の専有物であった国土を「国民にして国土を感情を持って感じさせ考えさせた」本格的な作品として日本文學史的な意義はあるはずだ。
목차
2. 『일본침몰』의 내용과 평가
3. ‘국토’사상을 부여한 문학
4. 또 하나의 사상-전설의 변용과 신화로의 회귀
5. 맺음말-『일본침몰 제2부』
[參考文獻]
<要旨>