원문정보
초록
일본어
本稿は、社会的コノテ-ションという意味概念に注目し、一単語内のデノテ-ションが多義となっている場合、それぞれのコノテ-ションがどのように付加されているかを、多義語「人間」を例に検討したものである。「人間」のデノテ-ションは、<全体としての人間>と<一部としての人間>に分けられる。<全体としての人間>には、≪本性として短所を備えた存在≫≪こうあるべき存在≫≪本性として長所を備えた存在≫という社会的コノテ-ションが、<一部としての人間>には、≪(本性として)短所を備えた存在≫≪不幸な存在≫≪(本性として)長所を備えた存在≫という社会的コノテ-ションがそれぞれ付加されていることが確認できた。≪本性として短所を備えた存在≫の否定的なコノテ-ションは両方のデノテ-ションに共通しており、もっとも典型的である。一方、≪こうあるべき存在≫の当為的なコノテ-ションは<全体としての人間>だけに、≪不幸な存在≫の同情的なコノテ-ションは<一部としての人間>だけに付加されており、デノテ-ションの多義構造に連動している。このような「人間」に付加された社会的コノテ-ションの様相は、人間に対する社会のものの見方を反映する。つまり、日本社会では、人間に対して基本的には否定的なものの見方が優勢であるといえるのだが、特に人間全体に対してはより強く、それを克服すべきだという見方まで存在する。これに対して、個人の人間に対しては同情的な見方がみられる。このように、社会的コノテ-ションを多義構造に取り入れることは、その単語が表す対象に対する社会の価値観も含めたより豊富な意味記述が可能になるという点で大きな意義がある。
목차
2. 考察の範囲
3. 辞書の記述
4. 「人間」の言説的意味傾向
5. 「人間」の社会的コノテ-ション
6. 「人間」の多義構造
7. おわりに
[參考文獻]
<要旨>