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海女写真とは、海女と写真家との遭遇の記録であり、そこから海女をとりまく社会の姿を捉え返すことも可能である。日本の写真家によって海女写真が撮影されるのは、大正末~昭和初期のこと、写真機材の軽量化、廉価化、高性能化、ツーリズムの発達、民俗学的知識の普及などがその追い風となっている。主要写真雑誌における海女写真の掲載状況を眺めると、昭和10年前後、昭和30年前後という二つのピークが認められ、外房、志摩などの撮影スポットが名所化し、金銭によりモデルとなる海女が登場したことを確認できる。一方、植民地朝鮮においては、学術調査を除くと海女写真がほとんど制作されなかった。写真大衆の住む都市と海女の住む済州島との間を結ぶツーリズムが未発達だったためと推測される。いずれにせよ、日韓両国において、民俗学的関心に基づくプロ写真家や、郷土に根ざした地元アマチュア写真家によって、傑出した海女写真が制作されることとなる。こうした海女の制作背景として看過できないのは、海女の露出した身体がエロティックな特性をはらみつつも、海女それ自体はいたって健全な職業であり、その存在を否定し得ないということ、すなわち、海女の写真はいわば「合法的周辺ポルノlegitimated peripheral pornography」として生産・流通・消費されるという点である。
목차
1. はじめに一海女写真から海女を跳める一
2. 写真雑誌からみる海女写真一二つのピークー
3. 植民地朝鮮の海女写真ーその不在を考える一
4. 民俗学的海女写真一中村由信一
5. 地元写真家の海女写真一岩瀬禎之一
6. おわりに一持続する「合法的周辺ポルノ」一
参考文献
要旨
2. 写真雑誌からみる海女写真一二つのピークー
3. 植民地朝鮮の海女写真ーその不在を考える一
4. 民俗学的海女写真一中村由信一
5. 地元写真家の海女写真一岩瀬禎之一
6. おわりに一持続する「合法的周辺ポルノ」一
参考文献
要旨
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