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帝国の出版メディア統制 ― 『新刊弘報』の分析からみるその活動実態 ―

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The publication media control of the empire : The activity actual condition judging from analysis of "Shinkan Koho"

牧義之

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초록

일본어

戦時中の新刊情報誌․『新刊弘報』は、昭和15年7月から始まった「出版新体制」により発足した国策会社「日本出版配給株式会社」(通称:日配、16年設立)によって、18年6月から19年5月まで発行された。「出版新体制」により、印刷用紙の統制等が行われ、出版事業の流通面にも国家統制が及んだ。戦時下において、書物の適正配給を行うために「売切買切制」が実施され、見本は店頭に並ぶことなく、小売店へ注文して入手する方法に限られることになり、そのためのカタログとして『新刊弘報』が発行された。この書物流通の変化は、印刷業者や製本業者等、出版に関わる業者に限らず、書物を書く執筆者と、購入する読者をも巻き込んだ大きな変革であった。新聞記事等でも、新しい流通․注文の仕組みが解説され、それまでの取次業者を一手にまとめた「日配」を中心とした仕組みの構築が試みられたが、戦況の激化により書籍の生産自体が困難になり、読者の嗜好も反映されない「計画割当配当」へと移り変わる。『新刊弘報』は、この「売切買切制」から「計画割当配当」が実施されるまでの約1年間のみ発行されたものであるが、そこに掲載された数的な情報として、発行予定数と実際に発行された部数との齟齬を見ることで、読者の嗜好と統制側の意識の乖離を推し量ることが出来る。一方で、現在でも発行されている新刊情報誌の体裁(著者紹介等)を整えたという面も見逃すことは出来ないだろう。

목차

1.本稿のねらい
 2.「日配」の成立から「売切買切制」の開始
 3. 『新刊弘報』の役割
 4. 発行部数に対して注文過多
 5. 『新刊弘報』が果たした役割
 參考文献
 付記
 図版
 要旨

저자정보

  • 牧義之 목의지. 名古屋大学

참고문헌

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