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「引揚げ」物語をめぐるジェンダーと言語 - 後藤明生における過去の表象 ―

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Repatriation / Repatriarchalization : Literary discourse in postwar Japan

平田由美

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초록

일본어

その前衛的な技法と実験的方法論によって、きわめて現代的な作家として評価されている後藤明生(1932~1999)には、「生れ故郷」である北朝鮮の思い出と敗戦直後にそこで亡くなった父親への哀悼をモチーフとした初期の作品群がある。それらの物語は、女性を主体にして語られる避難民としての〝おんなこども〟の引き揚げ物語を、一家を率いて祖国へ引き揚げる〝力強い家長〟である父親の物語へと書き換える試みであったということができる。失われた故郷と父とを奪還しようとする物語において、きわめて重要な構成要素をなしているのは「母親の手紙」である。「永興物」と呼ぶことのできる、一連の北朝鮮での体験や記憶を描いた数々の物語に登場するその手紙は、女性の書簡文に課せられた規範に則っているように見えながら、「怒り」の表現である点で、女の書き物からは逸脱している。身体感覚の直接的なイメージを動員してそれに対抗しようとする後藤のテクストは、そこに転倒的なジェンダーを見出すことができるだけでなく、母親の手紙との格闘を通じ、それを換骨奪胎することによって新たな文学言語を獲得したといえるものである。

목차

はじめに
 I. Repatriation/Repatriarchalization
  1. 引揚げ作家ㆍ 後藤明生
  2.「父の息子」の物語
 II. 対抗する記憶/対抗する文学言語
  1. 母の書き物
  2. 記憶としての歌
  3. 夢のかたり
 おわりに
 参考文献
 要旨

저자정보

  • 平田由美 大阪大学大学院文学研究科 教授

참고문헌

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