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植民地期台湾における日本耽美派の系譜 -永井荷風「濹東綺譚」と西川満「稲江冶春詞」を中心に-

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The Genealogy of Japanses Aesthetic School in Colonial Taiwan : Along Nagai Kafu's A stanger Tale from River East and Nishikawa Mitsuru's The Poetry of Rice River in the Spring

식민지기태만における일본탐미파の계보 -영정하풍「濹동기담」と서천만「도강야춘사」を중심に-

呉佩珍

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초록

일본어

永井荷風は、晩年の代表作「濹東綺譚」が、。佐藤春夫が大正九(1920)年七月から九月にかけて台湾を訪問し、この台湾旅行に基づいた、台湾植民地文学の代表作「女誡扇綺譚」の題名の一部を援用している。「女誡扇綺譚」が発表された当時、台湾における内地人作家から大きな反響を得て、とくに島田謹二の「佐藤春夫氏の『女誡扇綺譚』-華麗島文学志」は、このテクストが持つ「エキゾチシズム」を明確に提示し、この小説を当時台湾における「日本語文学」の最高峰の作品として位置づけた。島田謹二と西川満が台湾における「外地文学」の枠組みのモデルは「プロヴァンス文芸復興」だとわかるが、実際に文学創作の実質的な内容は、日本文学が引いていたフランス文学の脈流を継承しているといえよう。当時、台湾における内地人作家のなかで、台湾文壇に君臨していた西川満が、この「エキゾチシズム」の継承者といわれ、佐藤春夫の「女誡扇綺譚」から影響を受けたほか、「赤崁記」以前、1940年1月に発表された「稲江冶春詞」のプロット、人物設定そして美意識が永井荷風の「濹東綺譚」との類似性も見てとれる。とくに西川満の小説には「色町」と「日陰の女」を介して、その「荒廃の詩情」をかもし出す傾向は、まさに永井荷風文学に通底しているといえよう。佐藤春夫を意識した以上、西川満が佐藤から絶賛を受けた「濹東綺譚」を見逃さぬことは容易に想像がつくと思う。耽美派の系譜をふまえながら、本論文は、永井荷風「濹東綺譚」と西川満「稲江冶春詞」における「近代都市の異空間」と「女性身体」という記号を手がかりとして、両作の相関性を試論する。

목차

1、はじめに
 2、西川満における耽美派の受容―佐藤春夫の「女誡扇綺譚」、そして永井荷風の「濹東綺譚」
 3、近代都市の異空間-「濹東綺譚」の<玉の井>と「稲江冶春詞」の<大稲埕>
 4、美学実践のための女性身体-「私娼」お雪と「芸旦」抹麗
 5、むすびに
 参考文献
 要旨

저자정보

  • 呉佩珍 오패진. 政治大学台湾文学研究所 助理教授(Assistant Professor)

참고문헌

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