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『古事記』倭建命物語の構造と方法

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『고사기』왜건명물어の구조と방법

李權熙

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초록

일본어

『古事記』『日本書紀』兩書は、自分たちの世界を始原からはじめて全體として語る、律令國家の世界原理を確信し、その確信の上に天皇の世界を築き上げようとする根本的理念を本質としてもつ。まさに支配階層の政治的要請を動機として、支配者の强い政治的主張に貫かれている王權の書なのである。神の話を上卷に收めることによって、天下の成り立ちを神聖な神の働きによって說明すると同時に、それが、いかなる經緯によって天皇のものになるかという必然性を語る。大和を中心とする古代王權の確立を、神話的に確かめて保証することから始まる中卷は、國內の諸制度の整備と國內統一、統治組織の制定によって、大和を中心とする葦原中國の全國土が、天皇の世界として完成される過程を語る。そして、確立された天下のもとに繁榮する天皇の物語が下卷の大きなテーマである。このような、三卷三部構成になっている『古事記』における倭建命物語は、國內平定を通じて天皇の世界を確立するという、大きな主題を語ることに目的があり、それは敍事的語りによって語られるべき性格の物語であった。しかし、『古事記』倭建命物語は、歌謠物語の體裁になっている。歌謠物語は、物語の展開の上に歌を取り込むことによって得られる樣々な效果を期待して、最初から物語の述作者によって意圖され試みられた、新しい物語の表現樣式である。倭建命の西征物語の主題は、大和の勇者としての倭建命の誕生と、力の原理に生きる忠實な皇族將軍としての倭建命の人物造形にあった。それはまさに『カタリ』をもって述べられるべき性格の物語なのであり、物語は歌の抒情性を必要としない。倭建命の物語には全部で十四首の歌が物語の展開に有效に機能しているが、西征の物語にたったの一首の歌しか收錄されていない理由がそこにある。これに比べて東征の物語は、試練と苦難の連續であり、予想されていた悲劇の物語である。悲劇の物語は、多くの歌によって悲壯感を增している。特に、一つの段落の終わりの部分を歌を据えることによって、抒情の廣がりを狙っている。歌をもって物語を締め括り、その歌によって抒情の廣がりを得るという方法は、和歌の世界で育まれた抒情の世界が前提になってからこそ可能になる、高度な文學的技法である。。天皇の世界の確立という大きなテ一マを、天皇自身の營みとして語る『日本書紀』がある一方で、倭建命の悲運の歌謠物語として語る『古事記』がある。ここに『古事記』完成者の文芸的趣向や、創作的意圖が强く感じられると同時に、これこそ『古事記』の目指した倭建命物語の方法であったと言えよう。

목차

Ⅰ. はじめに      
 Ⅱ. 古事記と倭建命物語
 Ⅲ. 西方征討の意味
 Ⅳ. 東方十二道征討の意味
 Ⅴ. 倭建命物語の文芸性
 Ⅵ. 結び

저자정보

  • 李權熙 이권희. 단국대학 일본연구소 책임연구원, 동대학강사, 상대문학전공

참고문헌

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