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朝鮮語学習書『韓語通』の言語学的一考察 -動詞についての記述を中心に-

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A linguistic research on the Korean study book “Kangotsu" -Concentrating on the description of the verb─

조선어학습서『한어통』の언어학적일고찰 -동사についての기술を중심に-

鄭世桓

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초록

일본어

本研究は日本人向けの朝鮮語学習書である前間恭作著『韓語通』のうち、特に動詞に関する記述について言語学的観点から考察することを目的としたものである。『韓語通』では動詞の内部構造を「語根+語尾」とし、全体的に動詞の活用、特に語尾の変化を中心として論じている。論述にあたっては、朝鮮語動詞の意味․用法を日本語学の概念を用いて説明しているところが目立つ。文法事項に関する定義などが省略されている場合が多く、基本的に日本語学に関する知識を持っている人を対象としていると考えられ、文型や例を示す場合にも、日本語の表現を中心としてそれに対応させる形で朝鮮語の文型や例を示している。また、当時のことばだけではなく古語にも言及しているが、古語そのものの意味․用法のみならず、古語と当時の朝鮮語との間の対照関係や、古語の影響を受けた方言にも言及している上、話し言葉としての口語にも言及している。日本語学を土台にしつつも、朝鮮語動詞の特徴を体系的にまとめようとした試みは評価されるべきであろう。

목차

<要旨>
 1. はじめに
 2.『韓語通』に対する先行研究の評価
 3. 第五節「動詞」の構成
 4. 動詞の内部構造に関する記述
  (1) 動詞に用ゐる熟字
  (2) 動詞の語根と助動詞の添加
 5. 動詞の性質に関する記述
  (1) 自動他動
 6. 動詞における文法的意味․用法に関する記述
  (1) 相
  (2) 稱
  (3) 法
  (4) 否定語
  (5) 語尾によりてなさるる表情法
 7. おわりに
 参考文献

저자정보

  • 鄭世桓 정세환. 島根県立大学 講師

참고문헌

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