earticle

영어

There are 43 rengas in HYAKUNINISSHU. There is no huge difference compared to the previous collection of waka poems, however, it could be considered as the result of TEIKA‘s aesthetic consciousness. TEIKA selected poems based on esthetic ideology, YOUEN, and a renga was the final choice. Rengas in another collection of waka poems, were evaluated as 'all the four poems are YOUEN' and 'all the five poems are YOUEN' and YOUEN in love poems exhibits aesthetic consciousness. Another characteristic is that there are many poems used JOSI rhetoric. Especially, there are 14 peoms used JOSI rhetoric out of 43 rengas. It is considered as suggestion of one's heartless and one-sided love. Finally, it is actively accepting the new presentation as shown in selection of poems with new poetic diction and new interpretation.

일본어

定家の秀歌撰には『定家八代抄』『近代秀歌』『秀歌躰大略』『八代集秀逸』『百人一首』などがあるが、この研究においては『百人一首』を中心に、和歌に対する定家の態度、美意識、撰歌基準などを考察した。まず、『百人一首』には恋歌が43首も収録されている。恋歌が多いということは以前の勅撰集と比べてそれほど大きな特徴とは言えないが、43%をも占めているということは、定家の歌観の働きによる結果だと言えるだろう。定家は「妖艶」という美意識に基づいて歌を選別していた。その結果、恋歌が多くなったと察する。『順徳院百首』においても恋部立の評価において「四首皆妖艶美麗候」「五首一一に妖艶」と一括して「妖艶」と評したことから、特に恋歌に妖艶美を感じたのである。もう一つ、序詞を利用した歌が多いという点である。特に恋歌43首の中、14首に序詞が利用され、風物のイメージによって切なさ、相手の無情さ、絶望的な片想いが暗示されるようになったのは、視覚的映像性に富んだ比喩の助詞こそつらい恋を表現するに適切な手段であったからである。最後に新しい表現を積極的に取り入れようとする傾向が読み取れる。「秋の夕暮れ」「秋風ぞ吹く」などの表現は定家時代に流行った歌語であるし、4番と17番歌から歌意を新たに解釈しているのが伺える。