초록
일본어
『五勺の酒』は中野重治が敗戦直後の一九四七年一月号の『展望』に発表した短編である。この作品は旧制中等学校であり、戦後も教職に就いている主人公が友人に宛てた手紙という形、いわゆる書簡体小説である。中野重治が敗戦後第一作の「五勺の酒」を書くにあたって、その主人公の職を教師としたことの意味は重いのである。今この教師は敗戦の日から一年と数月をへて手紙を書いている。敗戦後の時間から戦中・戦時下を振返り、彼は多くの教え子や部下の教師を戦地に送らねばならなかった罪の深さを悔いている。しかし「五勺の酒」の卓越はその犯した罪への彼の悔いを戦後批判として形像化していることにある。彼は、彼の罪を戦後もそのあとも癒すことなく連続させ、したがって彼の犯した罪が戦後とそのあととの日本をかたちづくる基底とされてしまうことへのいたたまれない予感におののいている。日本の<学校>は、明治期以降から国家の強い統制下にあったが、とりわけ昭和十年代の高度国防国家における教育統制は厳重をきわめた。それは<学校>を思想統制の基礎としたことにあったが、そればかりでなく、昭和十二年以降は、軍需要員の人的資源の豊富な供給源が<学校>だったからであった。兵役年齢に達した男子は戦地へ、それ以外の女子と低年齢の男子は軍需工場へ、戦争は、多くの学生・生徒の時間と生命を奪って飽くことがなかった。中野重治は、第四高等学校時代からの友人である秋山善次という人の経歴を借りて「五勺の酒」を書いた。この友人の具体的な経歴を通して、戦争の時間を教師である人間がどのように生かされたかを、また生きねばならなかったかについて探ってみた。
목차
1. 들어가기
2. 社會運動의 知性化「新人會」에의「未練」
3. 民主主義에의「未練」과 天皇制「廢頹」
4. 將來에의 持續的「未練」과 慘酷한「詔勅」
5. 맺기
【참고문헌】